日本アジア・アフリカ・ラテンアメリカ連帯委員会
Japan Asia Africa Latin America Solidarity Committee

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《 世界社会フォーラム(WSF) 》

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地球的な大衆運動と結びつく世界社会フォーラム


世界社会フォーラムは、21世紀最初の年2001年に、世界経済フォーラム(ダボス会議)に対抗し、グローバル化に反対するフォーラムとして出発しました。

第4回のフォーラムが来年2004年1月16日から21日まで、西インドの歴史ある港湾都市、ムンバイ(旧名ボンベイ)で開かれます。国外の1万人を含め7万5000人が集まると予想されています。

◆アジアで開かれるのが初めてであるだけでなく、基本的に、諸問題を報告検討しあう専門家、研究者、NGOなどの会議であった世界社会フォーラムが、地球的規模の政治的経済的社会的な運動、社会を構成する労働者や農民などの基礎組織との結びつきを深める方向に動いていることが、インドで開かれる世界社会フォーラムの新しい特徴となっています(日本AALAの機関誌『アジア・アフリカ・ラテンアメリカ』8月号7ページ、エリック・トゥーセイ氏インタビュー参照)。  世界経済フォーラムは、先進資本主義国経済閣僚と先進国の多国籍企業と財界の代表者が毎年開く世界経済のフォーラムで、経済のグローバル化の推進者の会議となってきました。

◆世界社会フォーラムは、世界経済のグローバル化が、途上国をはじめ諸国の経済の健全な発展に対する桎梏であることを問題にし、先進国主導の「グローバル化」と異なる経済の発展、世界の進歩を求めるものとして、2001年1月に、ブラジル南部の都市ポルトアレグレで初めて開催されました。

◆以後、ダボスと同時期に第2回、第3回の世界社会フォーラムがポルトアレグレで開かれ、「グローバル化反対」の主要なテーマをめぐって、「新しい世界は可能だ」との主張をうちだし続けてきました。

◆しかし、国際法無視、国連憲章違反の、ブッシュ政権のイラクに対する無法、無謀な戦争に直面し、世界の世論がアメリカの単独行動主義に厳しい立場をとるのと符合して、世界社会フォーラムもこの問題について積極的な立場をとり、イタリアのフィレンツェで昨年11月に開いたヨーロッパ社会フォーラムでは100万人のデモに合流し、世界の反戦平和の運動の発展に大きな貢献も果たしました。また、第3回世界社会フォーラムではイラク戦争反対の運動に呼応し、限定的とはいえ行動を提起するまでに前進しました。

◆ヨーロッパ社会フォーラムに続いて、今年の1月初め、南インドのハイデラバードで開かれたアジア社会フォーラムでは、巨大なインドの大衆運動との結合を経験し、大きな有意義な経験をつみ、質的に世界社会フォーラムが前進する要因となっています。4月にムンバイでの開催を決定して以来、インドの世界社会フォーラム組織委員会などを中心に第4回世界社会フォーラムの準備が進んでおり、新たな地球的な大衆運動の結集として注目を浴びています(写真はアジア社会フォーラムに参加した日本AALA代表団)。

◆第4回フォーラムでは、主要なテーマとして、「@帝国主義的グローバル化、A父権制社会、Bカースト制度・人種主義・エスニシティー(人間集団)、C宗派的共同体、政治的独立性、原理主義(宗派主義)、D軍国主義と平和」をあげています。

◆インドで開かれる特殊性は色濃く見られますが、それは世界社会フォーラムを狭めるのでも、この問題に限定する意味もなく、インドで世界社会フォーラムの発展が力強く予定されるとみられます。主催者は、テーマの設定は、参加者の望む問題提起、テーマの発表を阻むものでないことを繰り返し明らかにしています。

◆日本からの世界社会フォーラムへの参加は、いままではきわめて限られたものでした。しかし、新しい発展をみせようとしているこの運動に、世界的に見ても発展している日本の大衆運動が参加することは、国際的に大きな積極的な意味があるでしょう。
(日本AALA副理事長 幸野 堯)